徒然なるままにその日暮らし

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雀蜂

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雀蜂
貴志 祐介[著]/角川ホラー文庫

 真っ暗な原野を歩き、あれは俺自身。俺のダブルを追い、自らのダブルを見たものは遠からず死ぬ。八ヶ岳の山麓にある山荘のベッドで目覚めた安斎智哉はダークミステリー作家で、バスローブに溢れた赤ワインのシミを見、レースのカーテンの間に黄色と黒の警戒色のスズメバチを捉えた。安斎はスズメバチに刺されたことがありひどいことになったことがある、医師の言葉で、二度と刺されないように、アナフラクシーショックで死亡すると警告を思い出した。部屋の中にスズメバチがいるのは偶然だろうか、安斎は絵本作家である妻とその編集者を疑った。妻の絵本を揶揄したコラムを書いたことがあり、そのことに根に持っていると考えた。粘着性のヘアスプレーでスズメバチを動けないようにしたが、換気口から次のスズメバチが現れた。バスルームでスズメバチを寄せ付けると思われる赤ワインを洗い流し次の策を考える。山荘から逃げ出すにも季節外れの雪で車のキーも無く歩いて逃げるわけには行かない。携帯に自分の担当編集者が向かっているが雪で遅れるのメッセージが入る。季節外れのこの時期のスズメバチの行動を止めるために地下のボイラーを止めに行くが階段にトラップが仕掛けられていた、その上、地下にはより凶暴なクロスズメバチが潜んでいた。ほうほうの手で抜け出しガーレージでスキーウェアを見つけスズメバチ対策をしてスズメバチの駆除に乗り込むが考えが拙く逃げ帰る。ようやくキイロスズメバチの行動を抑え、クロスズメバチを地下に封じ込め。俺の様子を見に来た妻らを地下に追いやったが、見落としたスズメバチの毒針に刺され、気管支の炎症による呼吸困難を回避するために気道を確保した。そして通報を受けた警察が現れる。

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# by a2k_turedure | 2017-10-13 22:28 | 徒然なるままに乱読記’17 | Trackback | Comments(0)

アウトレイジ 最終章

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アウトレイジ 最終章
北野 武 監督・脚本・編集作品
ビートたけし/西田 敏行/大森 南朋/ピエール瀧/松重 豊/大杉 漣/塩見 三省/白竜/名高 達郎/光石 研/原田 泰造/池内 博之/津田 寛治/金田 時男/中村 育二/岸部 一徳
’17/日/1h44
ソラリス
平成29年10月10日

 前回の抗争から5年、日韓をまたにかけ影響力を持つ張を頼り韓国で暮らす大友とその部下市川。世話になっている張が仕切るデリヘルで女に暴力を振るう日本人客の仲介を頼まれ乗り込む大友だが、そこにいたのは日本最大となった暴力組織、花菱会の幹部 花田。金で解決することに話を付けて部下の一人を残し立ち去ったが、次の日その手下が暴行を受け死体として発見され花田らは立ち去っていた。日本では日本最大となった花菱会の内部で抗争の火花がくすぶっていた。新会長となった野村は前会長の娘婿で証券会社上がりで叩き上げではなくとにかく金儲けが優先で若頭の西野は機嫌が悪い。野村は若頭補佐の中田を焚きつけ西野を亡き者にしようと画策する。日本に戻って来た花田は韓国でトラブルを起こした相手が張のグループのものだと知り中田に泣きつき上に知らせずに現金を持って張の元に謝罪に行くが張に突き返される。警視庁のマル暴は大きくなり過ぎた花菱会をマークしていた。部下の仇を打つべく大友は偽造パスポートで日本に帰って来て、すぐにマル暴の刑事繁田に任意で取り調べを受ける。花田と中田は結局張と手打ちができず西野と野村にすがることにする。西野は張の元に乗り込んだがやはり相手にされず花田に張に喧嘩を仕掛けさせ花田の下にいる暴走族に張を襲わせるが失敗する。中田は野村にそそのかされ花田を遣るように見せかける。花菱会は花菱会の配下になった山王会に張の監視をさせる。西野は野村を始末するために刑務所で勤めを終えた暴力団員の慰労会を大友に襲わせるが、野村は現れず野村の息のかかった者は始末したが野村は生き残り、花菱会の本部で野村を捕らえ大友に引き渡す。張は李に大友にこれ以上は騒動は起こさせるなと釘を刺すが大友は聞かなかった。大友は最初のトラブルの元凶、花田を始末し直接部下を殺した暴力団員を始末した。全てが終わった大友に李は銃口を向ける。

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# by a2k_turedure | 2017-10-12 23:56 | 徒然なるままにキネマ’17 | Trackback | Comments(0)

ランニング後に日帰り温泉入浴がてら月山の姥沢まで紅葉を見に。

ランニング後に日帰り温泉入浴がてら月山の姥沢まで紅葉を見に。
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姥沢からちっょと下りた地蔵沼のあたりは紅葉はまだまだ。
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そのまま月山湖の噴水でこんにゃくを食べて、あとはゆっくり入浴。
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# by a2k_turedure | 2017-10-09 20:25 | 徒然記 | Trackback | Comments(0)

再起動

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再起動
岡本 学[著]/講談社

「再起動」
 クォーターは大学時代、野球部に所属しショートストップのポジションでレギュラーだった。その事実は大抵の人を驚かしたし僕自身も驚いた。クォーターは肩を怪我しぽっかり空いた日々を埋めようともがいていた。就職活動で大きな組織に入りサラリーマンとして働くことに抵抗があった僕は「他人の下で働くなんてごめんだ」とコンピュータシステムエンジニアの下請け会社を設立し、時代の流れで大きくなってゆき、同じ仕事の繰り返しとなったことに退屈になった頃大きな会社に乗っ取られた。会社の儲けをプールしていた資金で借りていたオフィスで、クォーターと話をしながら宗教団体を立ち上げた。宗教団体は教祖を持たず。人間には余計な機能が働きすぎる。気遣い、自尊心、見栄、猜疑心、ねたみ、ひがみ、心配、不安それら人間機能の全てを一度シャットダウンし不要な機能をオフにしたまま再起動する、「リブート教」組織構成もコンピュータ用語を使い信者もノードと呼んだ。宗教団体は思いの外信者が集まり信者の所有する山梨の施設を本部にした。
 現代が再起動を必要としている。格差が広がっている。自然競争の中での格差。チャンスだけは全員に公平な時代。逆に言えば公平な機会の結果に出来上がった格差に、言い訳ができない時代が初めて来ている。平等を叫べば叫ぶほどチャンスは広がるが言い訳はできなくなる。自己責任の時代の到来である。再起動は究極の役割分担に向けた新機能と考えれば良い。
 システムを作る人間がいる。盲目的にシステムに従う人がいる。全てのシステムは結局さらなるシステムの一機能に吸収されてそこに収まる運命にある。全ての創造物は嫌でもシステマチックになっていく。完成したシステムは結局は部分機能として役割を終える。

「山田山は、勝った」
 新十両入りした山田山は勝ち続けた。体格に恵まれた力士ではない。平岡勇一郎はこんなことはあり得ない。どこかがおかしい。と思った。もともとこの相撲場所は平岡勇一郎が子供の頃から独自のシミレーションとして始めたゲームに過ぎなかった。名前とパラメータをランダムに決め、たまに連勝をする力士もいたがそれはパラメータが優れていた。平岡勇一郎は何かが間違っていたかとシミレーションを改造する。山田山は先場所と違う何かを感じていた。しかしどういうわけか勝ち続けた。十両を全勝優勝し前頭に上がり有力力士との対戦でもなぜか勝ち続けた。平岡勇一郎はついに自身に戒めとしていた場所中の変更も加えついに千秋楽で大横綱との全勝力士同士の対戦となった。山田山は勝ち続けることに神の存在を疑っていた。

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# by a2k_turedure | 2017-10-07 09:10 | 徒然なるままに乱読記’17 | Trackback | Comments(0)

ダンケルク

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ダンケルク
クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作作品
フィオン・ホワイトヘッド/ハリー・スタイルズ/ケネス・プラナー/キリアン・マーフィー/マーク・ライアンス/トム・ハーディー
’17/米/1h46
山形フォーラム
平成29年10月3日

 1940年フランスのドーバー海峡に面した町、ダンケルクの海岸にはドイツ帝国に追い詰められたイギリスとフランスの兵士が撤退の救出を待っていた。一人の青年兵がダンケルクの街をドイツの銃弾をかいくぐりフランス軍が設置した防衛戦を抜け海岸にたどり着いた。海岸にはイギリス軍の軍人が並び救出を待っていたが、時折空からドイツ空軍の戦闘機が爆弾を投下し機銃を連射する。桟橋には赤十字の印をつけた船が桟橋に横付けし負傷兵を収容している。青年兵は負傷者の担架を見つけもう一人の青年兵と桟橋の兵隊をかき分け出港寸前の船に乗り込むが負傷していない彼らは船から追い出される。諦めきれない彼らは桟橋の下に潜り込み機会を伺う。しかし容赦ないドイツ空軍の戦闘機は船に爆弾を投下し沈没させてしまう。青年兵は船から海に飛び込んだ兵士を桟橋に引き上げる。ドーバー海峡に面したのイギリスの港では民間船を救出のために徴用をしていた。民間船の船長の中には自ら進んで救出に向かう者がいた。ドーソンは多くの救命胴衣をつけ息子と友人の子供を乗せ出発した。途中ドイツのUボートにやられた船の上に乗った兵士を救出した。兵士はこのままイギリスに向かうことを求めるがドーソンはダンケルクに向かうことを宣言する。兵士は力づくでイギリスに向けさせようとするがその際、少年に大怪我をさせてしまう。ダンケルクでは青年兵がなんとか救出船に乗り込むがUボートの魚雷を受けて沈没させられ命からがらのがれ海岸に逆戻りする。イギリスからは限られた燃料を積んだ戦闘機が救出の援護に向かい、ドイツ空軍の戦闘機と遭遇し空中戦を展開する。連携によりドイツ戦闘機を打ち落としたが隊長機を落とされ残された二機がダンケルクに向かうが一機は戦闘中に燃料計が壊れてしまい燃料が把握できないから、友軍機の残量を訊きながらダンケルクに向かう。イギリス兵の一部が引き潮で座礁した民間船に向かっており青年兵も便乗したがそこは防衛線の外でドイツ軍の的だった。ダンケルクの海岸では爆撃で使えなくなった桟橋の代わりに壊れた車両をつないだ仮桟橋を工兵隊が作っていた。ドーソンの船の近くで空中戦が展開しドイツ軍の戦闘機を撃ち落とすがイギリスも一機落とされ落とされた機のパイロットを救出する。ドイツ空軍に爆撃されている駆逐艦を見つけ兵隊の救出に向かい、先に助けたパイロットの手助けで海から兵を引き上げる。多くの兵を救ったが重症を負った少年は死んでいた。周りは駆逐艦から漏れた燃料が漂い、火の気を見つけたパイロットの機転でドーソンの船は兵隊を乗せ海域を離脱し火に包まれるのを回避した。満ち潮になり始め座礁した民間船も浮き始めたがドイツ軍の銃撃にあいいたるところに穴が開き海水が入ってきていた。ダンケルクの海岸には多くのイギリスの民間船が集まりイギリス軍救出作戦を展開していた。またもドイツ空軍機が襲い残ったイギリス軍機が撃ち落とすが燃料を使い切りダンケルクの海岸に不時着しドイツ軍の捕虜となった。イギリス兵の救出作戦が終わったイギリス軍将校は次はフランス軍兵士の救出だと指揮のため一人桟橋に残った。

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# by a2k_turedure | 2017-10-04 23:52 | 徒然なるままにキネマ’17 | Trackback | Comments(0)

羊と鋼の森

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羊と鋼の森
宮下 奈都[著]/文藝春秋

 2016年 第13回本屋大賞受賞作
 その時教室に残っていたからと言う理由だけで僕は担任から来客を体育館に案内するよう頼まれた。調律師だが僕は空調の何かだと思った。体育館のピアノの調整をした。ピアノは森の木の匂いがした。ピアノの音が少しずつ変わっていくのをそばで見ていた。僕は山の羊を思い出した。いい草を食べて育ったいい羊を贅沢に使ったフェルトじゃないといいハンマーは作れないと言った。音の景色がはっきりと浮かび、その景色は最初に弾いたときに見えた景色より格段に鮮やかになった。調律師は板鳥と名乗った。そして楽器店を訪ね調律師になることを決めた。本州の調律師養成の専門学校に入り故郷の楽器店に戻ってきた。入社して半年は業務研修になる。電話の対応、店のピアノで調律の練習をした。焦ってはいけないコツコツです。この仕事に正しいかどうかの基準はありません。ホームランを狙ってはダメです。先輩のあとをついて家庭のピアノの調律に行き双子の姉妹の家を訪ねた。先輩は楽しみなのだと言う。先輩は妹の弾む色彩にあふれた音を楽しみと言ったのだと思うが、僕は姉のピアノの音に思わず椅子から腰を浮かせ耳から首筋にかけて鳥肌が立った。板鳥さんは目指す音について小説家の言葉を借りて「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを堪えている文体、夢のように美しいが現実のようにしたたかな文体」と言った。もう一人の先輩はお客にレベルによって調律の仕方を変えると言う。先輩がプロポーズをすると言う日、姉妹が訪ねてきてピアノの調律に向かったが調律ができなくなり先輩にSOSを出す羽目になった。見習いが過ぎお客様を回してもらうようになったが調律師を変えてくれと言われた。先輩調律師はラーメン屋をたとえに話をするが分かりにくい。初めての客にどんな調律が望まれているかわからない、初めからインパクトを味あわせ最後でも飽きない調律を目指すには?。双子の一人が弾けなくなったと言う。姉の方ではないことを祈る。それぞれに乗り越え片方はプロのピアニストへ片方はもう片方を支える調律師を目指すと言う。先輩の披露宴で双子が演奏することに、僕がそのレストランのピアノの調律を任された。

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# by a2k_turedure | 2017-09-30 17:01 | 徒然なるままに乱読記’17 | Trackback | Comments(0)

エイリアン・コヴェナント

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エイリアン・コヴェナント
リドリー・スコット監督作品
マイケル・ファスベンダー/キャサリン・ウォーターストン
’17/米/2h2
ソラリス
平成29年9月26日

 精巧なアンドロイドを完成させた科学者とアンドロイド。科学者はアンドロイドに対しアンドロイドを作った父だと言った。対してアンドロイドはあなたを作ったのは誰かと問いた。
 人類移住計画のために目的の星に向かいコールドスリープさせた2000名の入植者を乗せ航行するコヴェナント号。エネルギー補充のため巨大なセイルを広げている最中に強大なエネルギーの奔流を受け、船のコンピュータと一人残るアンドロイドはコールドスリープするクルーを直ぐに蘇生させるが一部のクルーは間に合わずダメージを受ける。船の修理が済む頃、不審な電波を受信する。電波の発生源は比較的近く入植するには最適の星と思われ、船長を事故で失い次の船長らは真の目的地への距離を嫌がり、船のクルーといえども入植地に着けば入植者でほとんどのクルーは夫婦で任務にあたっており、事故で亡くなった船長の妻は不審な電波を出す星に向かうことに反対していた。不審な星についたコヴェナント号は少しのクルーを船に残し着陸船で探査に出かけた。着陸した地は湖があり植物が生いしげ何故か巨大化した小麦が自生していた。電波源を探り森の中で墜落した奇妙な宇宙船を発見した。宇宙船内には巨大な宇宙人の死骸がありその司令席と思われるところに地球の科学者が残したホログラム映像があり、それが不審な不審な電波の発生源だった。しかし調査団の一部にひどく体調の不良を訴えるものがあった。探査中に小さな得体の知れない物を鼻や耳からの侵入を許していた。体調不良を訴えた者を探査船内の処置室に隔離したが胸を食い破り出現したエイリアンに殺され処置室に残された者を殺して処置室のガラスを破壊し探査船内で暴れエイリアンを殺害しようとした発砲が原因で探査船は爆発してしまう。星に取り残された者たちも体調が悪くなった者からエイリアンが飛び出しクルーを襲い一度は撃退したが新たなエイリアンを連れて襲ってきた。そこへマントを被った何者かが現れ強力な閃光弾でエイリアンを追い払いついてくるように誘う。彼はアンドロイドのディビッドと名乗り先の宇宙船内で極秘の細菌が蔓延しこの星に不時着し遭難してしまったたと言う。ディビッドはコベナント号に乗るアンドロイドを兄弟と言った。全てのアンドロイドはディビツドがモデルだった。ディビッドの暮らす廃墟の周りにはおびただしい惨殺された人々の骸が広がっていた。ディビットに保護されて軌道上のコベナント号に連絡を取ろうとするが乱気流で無線がうまく繋がらなかった。焦る軌道上のクルーはコベナント号の耐久力の限界を超えて近付こうと試みる。廃墟内にエイリアンが侵入し女性クルーを殺害する。コベナント号のアンドロイドはディビッドの説明に疑問を感じていた。ディビッドが先の宇宙船内に細菌を蔓延させ廃墟の人々を殺戮した犯人だった。ディビッドはアンドロイドが入植船に一人乗るのは、先の見えた種としての人類が宇宙に進出することを防ぐことが役割であると考えていた。そしてエイリアンはディヴッドが宿主のDNAを取り込み最強の生物を作り出した物だった。限界を超えて近づいてきたコベナント号に連絡を取り本来は資材運搬用の船で救出を依頼する。ディヴッドとコベナント号のアンドロイドが対決して、資材運搬船に取り付いたエイリアンを蹴落とし、ようやくコベナント号にたどり着き一時の休息をとるが、船内に異星生物を確認の警報が鳴る。方法の手でエイリアンをテラホーミング用の機材貨物室に誘い込み工作機械と共に宇宙に押し出すことに成功する。生き残ったクルーはアンドロイドを残しコールドスリープの器械に横たわり真の目的地まで眠ることにする。

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# by a2k_turedure | 2017-09-27 23:14 | 徒然なるままにキネマ’17 | Trackback | Comments(0)

虚実妖怪百物語 序

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虚実妖怪百物語 序
京極 夏彦[著]/角川書店

 榎木津平太郎は砂塵の中に立つ白手袋の甲に五芒星が染め付けられた痩せた大男の話をしていた。シリア砂漠に現れたと言う旧日本兵らしき怪人のことだった。榎木津は荒俣宏の「帝都物語」の加藤憲保を思い出す。平太郎は角川書店が発行する「怪」編集部の専属アルバイトだった。そもそも「怪」には編集部がない。掛け持ちの編集長が掛け持ちのライターや作家から原稿を集めて発行していた。平太郎は現編集長 郡司聡の顔を窺った。平太郎は編集長のお供で水木しげる大先生を訪ねた。水木先生は「のんびりしている場合じゃナイです。これは妖怪の危機です!」と怒っていた。妖怪の存在を感じられないのだと言う。レオ⭐︎若葉は走っていた。駆け出しのライターで先輩ライターの村上健司のお供で信州の廃村を訪れていた。鸚鵡石を探していた。鸚鵡石の祠で女の子と遭遇した。黒史郎は困惑していた。鶴見のファミレス。ミクロネシアの神話伝説を研究している女の子から相談を受けていた。妖怪がいつも見つめているのだと言う。それは黒史郎にも見えていた。ファミレスの窓からこちらを見ていた。その姿は「しょうけら」だった。平太郎はベテラン編集者の使いで妖怪研究者から原稿をもらってくるのだが。研究者は原稿が遅れがちで締め切り間際の原稿を持ってゼミ生を連れて浅草に行ったと言う。研究者一行はそこで一つ目小僧に遭遇し真相を確かめるまでは研究者は原稿を渡せないと言った。及川史郎は緊張していた。及川は「怪」の姉妹誌「コミック怪」の編集者だった。平山夢明のラジオ収録現場に来ていた。一緒に番組に出演している京極夏彦が遅れていると言う。そして分かりにくい非常階段で関係者が殺され何も考えていない及川は警察が来るまでの現状監視をかってでる。レオ⭐︎若葉は緊張していた。「怪」の仕事をさせてもらっていたが角川本社に入ったことはなかった。レオ⭐︎若葉から見れば雲の上の人物を呼びつけたことになる。荒俣宏が信州の廃村から見つけてきた石について聞きたいと言う。祠に安置されていた石を思わず持ってきてしまったレオ⭐︎若葉。その石が女の子を出現させていた。石をポケットなどに隠すと消えるが外に出すと女の子は現れた。荒俣宏はその石を呼子石と名付けた。黒史郎は生しょうけらの問題で困っていた。怪談実話の作家が困っていた。最近ネタがないのだと言う。不思議なことがあったと言う投稿者からあれは解決したと連絡が入り書けないと言う。創作をするわけには行かないので書けないと言う。旧家から出てきた妖怪物の絵巻物に研究者は困惑していた。絵巻物は二次作品と創作が入り混じったものだが制作年代が合わないと言う。妖怪関係者が集まるイベントで弁士が来れない事態になった。新幹線の線路に朧車が現れ新幹線がストップして混乱した。各地で妖怪目撃の情報が寄せられ映像にも写っている。テレビ局ワイドショーは専門家に視聴者受けするコメントを求めるが専門家は一般には難解な正しい見解をし、テレビ局は荒俣宏らも担ぎ出そうとするが荒俣宏は呼子石が原因でテレビ局の思惑で出てこない。結局は関係の無いコメンテーターが勝手に騒いで受けている。朧車による新幹線トスップは経済にも影響を及ぼし妖怪を取り締まる世相が現れ、とりわけ妖怪の推進派とみられる「怪」編集部関係者は糾弾され始めていた。

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# by a2k_turedure | 2017-09-23 16:17 | 徒然なるままに乱読記’17 | Trackback | Comments(0)

マンチェスター・バイ・ザ・シー

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マンチェスター・バイ・ザ・シー
ケネス・ロナーガン監督・脚本作品/制作 マット・デイモン
ケイシー・アフレック/ミシェル・ウイリアムズ/カイル・チャンドラー/ルーカス・ヘッジス
’17年 第89回米アカデミー賞 主演男優賞・脚本賞 受賞作
’17/米/2h17
山形フォーラム
平成29年9月日

 アメリカ・ボストンでビル管理の仕事をしているリー。仕事はできるが人当たりが悪く評判が悪い。雪かきの仕事中に連絡が入り兄が倒れたことを知らされる。仕事を仲間に割り振りボストンから一時間半かかる郷里のマンチェスターへ帰る。兄はすでに亡くなっていた。兄は心臓に病を抱え先が長くないと覚悟していた。リーは兄と兄の息子パトリックと行った海釣りを思い出す。パトリックの母親は酒に溺れ離婚して連絡先はわからなかった。パトリックは高校の友達も多くバンドにアイスホッケーに青春を謳歌していた。リーはパトリックと共に兄の遺言を聞きに行く。兄の遺言はリーを後見人に指名していた。リーは故郷に居づらかった。リーは妻と二人の娘と暮らしていたが、リーの火の不始末で火事を出し娘を亡くし、妻と離婚し故郷のマンチェスターから離れたボストンの半地下の部屋を借り住んでいた。マンチェスターに未だ住むことのできないリーはパトリックの後見人はできないと言い、しかも兄が遺言で指定した埋設地は冬の間は墓穴を掘ることができず春まで冷凍保存しなければならないことにパトリックはパニックを起こすほどに反発する。パトリックは彼女を二股に掛けていたが何事もないように二人と付き合いパトリックに協力を求める。パトリックは母親とメールのやり取りだけはしていて父が亡くなったことを知らせていた。パトリックの母親からリーに連絡が入るが一度は無視する。リーは兄の残した船のモーターにガタがきて維持費もバカにならないと手放すことを考えるがパトリックは応じない。パトリックの母親は酒とは縁を切り新しい男と結婚すると言いパトリックを引き取ることを提案し一緒に食事をするが、やはりダメだろうと判断する。リーに別れた妻が兄のお悔やみに連絡してきた、葬儀には出させてくれと、そして現在結婚して妊娠中だと教えられる。リーは兄が残した銃を手放し船を修理することにした。リーは街で元妻とばったり出会う妻は火事の時にリーを詰ったことを謝りまだ好きだと告げる。やはりマンチェスターに住むことのできないリーはパトリックに成人するまで友人家庭に預けることを承諾させる。

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# by a2k_turedure | 2017-09-18 20:54 | 徒然なるままにキネマ’17 | Trackback | Comments(0)

カタストロフ・マニア

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カタストロフ・マニア
島田 雅彦[著]/新潮社

 シマダミロクは人類を繁栄させるゲームに没頭していた。しかしそのゲームは舵取りのバランスが難しくすぐに財政破綻や災厄が頻繁に発生し継続が難しかった。ミロクは次第に文明の滅亡を楽しむようになっていた。ゲームの名は「カタストロフ・マニア」と言った。
 ミロクは友人の紹介で新薬の製品テストの高額アルバイトに応募した。特別に確保された病院内では退屈だった。大勢いた治験者は段々と辞めてゆきミロクら数名が残った。ミロクは看護師の国枝に魅力を感じていた。国枝は治験者が少なくなったことで病院を去り「最後の一人になっても、頑張ってくださいね」と予想外の励ましの言葉をかけられた。最後の治験は24時間以上の睡眠をとるものだった。鼻から冷気を送り込むことで冬眠状態に入らせ将来の火星探査にも応用されるだろうと。
 ミロクはベッドの上で目を覚ました。全ての電気が止まりかすかに太陽光発電からの非常照明がひかり、時計を見ると2週間眠っていた。初めは生まれたばかりの子馬のようにフラフラしていた。医師からの「災厄は冬眠でやり過ごすのが一番です。どうかあなただけでも生き延びてください」とメッセージが残されていた。誰もいない病院を抜け出し空腹の我慢できず近場のコンビニで食料を略奪し太陽光発電のある空き家に忍び込み休息をとった。ミロクは実家に戻り父からの手紙を受け取った。太陽プラズマの放出により電力網が完全に破壊されてしまい、各地の原子炉がメルトダウンし、東京の逃げられる者は田舎に引っ越し、ボトルネックウイルスと言う伝染病が蔓延し壊滅に至ったことを知った。両親は埼玉の親戚を目指すと言う。ミロクは国枝看護師と別れる時、国枝看護師が住んでいる地名を聞いていたのでそこを目指すことに決めた。父の残した通信機に国枝看護師の声に似たアニメ声のエオマイアの声明を聞いた。ミロクは自転車に荷物をつけ出発した。途中、昔人気だった女優に捕まり彼女の車で移動を試みたがすぐに移動できなくなり。代々木公園に立ち寄った。そこで政府が秘密裏に作っていたシェルターがあることが知らされすでに選別がされていて感染者と一般の者は入れないことを教えられた。甲州街道でマスクとゴーグルの保護服に包まれた男に囲まれ病院に連れて行かれ感染者として病棟に監禁された。身に覚えのないミロクは医師にもしかするとあの治験で免疫ができているかもしれないと訴えた。ミロクの話は証明され解放されたが病院の医師らは疲弊しきっていた。ミロクは老人が多い自警会を作っている自治会に出会い仲間に引きいれられた。老人の中で元気な者は豊富な経験で水を濾過する装置を作り公園を耕し食料を自給していた。ミロクは若い働き手として向かい入れられた。食料を自給する老人だけの自治会は外敵の侵入も多くなっていた。略奪にきた子供達だけのグループを引き入れリーダー角の菊千代と名乗る少年はコンピュータハッカーで政府のコンピュータにも侵入できデータを集めていた。そこで暗号を解読し渋谷で内戦を起こさせる陰謀を知り探索にゆく。渋谷で代々木公園で会った男と再開しそこで政府のシェルターに侵入する計画に参加する。シェルター内は静まりかえり収容者はミロクの体験した冬眠装置で眠っていた。彼らを世話をする国枝看護師と再会し連れ出す。政府はすでに機能していなく全てはAIの管理下に置かれていると知る。

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# by a2k_turedure | 2017-09-16 10:12 | 徒然なるままに乱読記’17 | Trackback | Comments(0)
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このブログは自分の気になったこと等を、徒然なるままにアップしていきますので、お暇な方は付き合ってやってください。


by a2k_turedure
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