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徒然なるままにその日暮らし

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サン・セバスチャンへ、ようこそ

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サン・セバスチャンへ、ようこそ
ウディ・アレン 脚本・監督作品
ウォーレス・ショーン/ジーナ・ガーション/ルイ・ガレル/エレナ・アナヤ/セルジ・ロペス/クリストフ・ヴァルツ
’20/スペイン・米・伊/1h32分
山形フォーラム
令和6年2月17日

 映画学の大学教授で売れない作家のモート・リフキンは、妻スーに同行し映画祭に参加する。妻は有名なフランス人監督フィリップの広報担当。彼が同行した理由は、いつも楽しそうな妻とフィリップの浮気を疑っているからだ。街を一人ふらついていると、突如フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』の世界が目の前に現れ、さらに夢の中では自分が『市民ケーン』『勝手にしやがれ』に出ていたりと、傑作クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々に巻き起こる。そんななか、妻へのストレスで心気症となったモート・リフキンは、美しい医師ジョーと出会うのだった…。ウディ・アレン監督待望の最新作にして集大成!“映画と美食の街”サン・セバスチャン映画祭を舞台に繰り広げる、映画愛溢れるロマンチック・コメディ。

 かつて大学で映画を教えていたモート・リフキン(ウォーレス・ショーン)は、今は人生初の小説の執筆に取り組み小説家を名乗っている。映画の広報の妻スー(ジーナ・ガーション)に同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加。スーとフランス人監督フィリップ(ルイ・ガレル)の浮気を疑うモートはストレスに苛まれ出発 前から胸に違和感を覚えていた。モートはサン・セバスチャン映画祭に同行した先で友人の映画関係者の紹介で診療所に赴くはめに。そこで人柄も容姿も魅力的な医師ジョー・ロハス(エレナ・アナヤ)とめぐり合う。医師ジョーはモートらが住むニューヨークで学んでいて意気投合する。芸術家の夫パコ(セルジ・ロペス)ともニューヨークで出会い、浮気癖のある夫との結婚生活に悩みモートはサン・セバスチャンのオープンカフェで話を聞く。
 主人公モートはサン・セバスチャンを訪れて以来、昼も夜も摩訶不思議なモノクロームの夢を垣間見るようになる。街を散策中、突如フェデリコ・フェリーニ監督『8 1/2』の世界が目の前に!夢の中では、クロード・ルルーシュ監督『男と女』、ジャン=リュック・ゴダール監督『勝手にしやがれ』の世界に自身が出現したり。モートは、いつしか、映画の名作たちの中に、自らの“人生の意味”を探し求め、映画と現実の狭間を迷走していくのだった…。主人公のおかしな人生問答を、アレン自身がこよなく愛するヨーロッパの名作映画を引用したモノクロのイメージで映像化。
 モートはモノクロームの夢の中でモートを批判する弟らの言葉に接し、医師ジョーとサン・セバスチャンの街をドライブ中に車がパンクしジョーの家に戻ると、夫パコがモデルと浮気をする現場だった。ついにスーはモートに別れを切り出す。


# by a2k_turedure | 2024-02-17 19:42 | 徒然なるままにキネマ’24 | Trackback | Comments(0)

ゴジラ S.P <シンギュラポイント>

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ゴジラ S.P <シンギュラポイント>
円城 塔[著]/集英社

 TVアニメシリーズ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』小説版!
2030年、千葉県逃尾市に一体の未確認飛行生物が飛来する。
「ジェットジャガー」と呼ばれる銀色のロボットと交戦の末、突然死を遂げたその怪鳥は「ラドン」と名付けられた。

 1954年の千葉県逃尾村の浜。東京湾、一人の男、円筒形の装置を胸にそれを睨みつけている。
 2030年7月6日、夏祭りの前日、加藤侍ハベル、神野銘、有川ユン。その年 逃尾浜の海は赤く染まり不穏な空気に包まれている。いわゆる赤潮とは別物のプランクトンが原因ではなく大小様々の赤い砂が大半を占めているのが確認された。脈絡を記録するのは有川ユンによって開発されたコミュニケーション支援AIナラタケ1ブランチである神野銘がPCにダウンロードした犬型人工知能だった。逃尾を目指し飛ぶそれは逃尾から発生されている電磁波の歌を目指していた。のちにラドンと名付けられた謎の生物は祭り会場に現れジェットジャガーと名付けられた搭乗式ロボットと対峙し乱闘の末に逃げて行った。ジェットジャガーは地元の工務店大滝吾郎が所長の”オオタキファクトリー”で開発した産業用ロボットであった。突然死を遂げた飛行生物の遺体を調査する大学の研究室は普通の生物とは全く違った特徴に議論を呼び、生物のような腐敗のかわりに赤い塵状の物質へと砕けていった。やがて房総沖を染めラドンの死骸がポツポツと発見されされ始めた。
 佐藤隼也は元々警視庁に所属していた。千葉県逃尾市の”ミサキオク”と呼ばれる施設を調べていた。民間の研究施設のはずだが多額の官房機密費が注ぎ込まれていた。調査を進めているときに当の”ミサキオク”に出向と言う形で配属された。”ミサキオク”ではアーキタイプと呼ばれる理解の難しい新素材の研究をしていた。今度はラドンが群れで来襲した。ラドンが出現した目撃情報から海の中の魚に似た形態から空を飛ぶ形態に変化して襲来した。そして突然死した個体を調べたところ前回のラドンの内蔵が確認されなかったのが今度は内蔵が確認された。国際的な合弁会社”シヴァ共同事業体”ではアーキタイプを研究し一定の成果を発表していたが、それはシミレーション上で存在する物質で合成は困難とされたがラドンの構成物質”紅塵”はアーキタイプだった。海の中に新たな形態の生物が発生した。これはラドンより小型で群れを構成していた。それはラドン襲来をなんとか観光事業に転換できないかと考えていた市長の孫が言ったアンギラスに決定した。これらの事態が出現するずっと前にアーキタイプを研究していた葦原道幸という人物がいたが構成過程で爆発事故が起きて行方不明だった。ユニオン・コンパウンド・インディアという”シヴァ共同事業体”の下部組織の地下研究施設の奥で”紅塵”が大量に湧いてきて生物の形を取り地上に登り始めていた。アンギラス地上形態に進化して上陸してきたが、何らかの生物に追われた可能性があった。最初にラドンが襲来したときにジェットジャガーを操縦し対抗したのは開発者 大滝吾郎 であったが負傷しその後ジェットジャガーを操縦しているのは有川ユンのソフトウェア人工知能”ユング”から枝分かれした人工知能”ジェットジャガーユング”が操縦していた。逃尾市にラドンの群れが襲来した頃から世界各地で”紅塵”の発生が観測されていた。そしてその発生源は日本海溝やマリアナ海溝が有力視され太平洋だけのモンだとされていたものが大西洋でも”紅塵”が発生していた。”シヴァ共同事業体”ユニオン・コンパウンド・インディアの奥深くにあるものは世界唯一の人間の手の届くところにある特異点<シンギュラポイント>と考えられていた。”シヴァ共同事業体”の研究者のもとには”オーソゴナル・ダイアゴナライザー”という物質があった。アーキタイプの性質を変化させる分子だっが動作原理は不明で葦原がシミレーションで結果を知ることにすぎない。築地浜離宮に新たなそして巨大な水棲形態から陸上形態に進化の途中のような生物が上陸し活動を止め横たわっていた。政府はこの生物の排除に乗り出し航空自衛隊による爆撃を敢行した。動かない物体への攻撃は成功したがこの物体かに新たに”紅塵”が大量に発生し上空に舞い上がり東京を覆い”紅塵”は電波障害を引き起こし指示命令に支障をきたした。この巨大生物は背鰭を持ち立ち上がった二本足で立つ爬虫類の形態で”ゴジラ”と名付けられた。特異点の解析には過去への通信を利用した超時間計算が必要で時空間閉曲線を利用したタイムマシンによって計算能力が飛躍的に上がることが示される。自衛隊は築地に居座るゴジラに再度攻撃を仕掛けるべく準備を進めていたが、”紅塵”による通信障害のために各個部隊の判断に任される作戦しか取れなかった。それに対しゴジラは光の熱戦を放ち、現在理解可能な物理学では原理が証明されず、有川ユンの時間の重ね合わせによる理論が発表される。”ジェットジャガーユング”に有川ユンが乗り込み”オーソゴナル・ダイアゴナライザー”を抱えパンケーキ状になった”紅塵”の中心のゴジラに向かって行き特異点は消滅した。
 ロンドンの葦原道幸の残した資料の中にオキシジェン・デストロイヤーの文字が発見された。

# by a2k_turedure | 2024-02-12 20:12 | 徒然なるままに乱読記’24 | Trackback | Comments(0)

カラーパープル

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カラーパープル
ブリッツ・バザウレ 監督作品/原作 アリス・ウォーカー/音楽 クリス・バワーズ/振付 ファティマ・ロビンソン/製作 オプラ・ウィンフリー/スティーブン・スピルバーグ 他
ファンテイジア・バリーノ/タラジ・P・ヘンソン/ダニエル・ブルックス/コールマン・ドミンゴ/コーリー・ホーキンズ/ガブリエラ・ウィルソン “H.E.R.”/ハリー・ベイリー
’23/米/2h21分
山形フォーラム
令和6年2月10日

 父親に疎まれ、10代で望まぬ結婚をしたセリー。夫のせいで最愛の妹とも生き別れるが、不遇な日々の中でもユーモアを忘れない彼女は人気歌手の世話をすることに。はじめは軽んじられていた彼女だったが不屈の精神とユーモアが認められ、次第に二人は絆を強めていく。そしてある出来事をきっかけに、未来が大きく動き始める…。
第58回アカデミー賞10部門11ノミネート。世界を驚かせたスティーブン・スピルバーグ監督による衝撃の名作『カラーパープル』が、ミュージカル映画としてスクリーンによみがえる!1900年代初頭にアメリカ南部で暮らした、アフリカ系アメリカ人女性の生涯の葛藤を描く。

 優しい母を亡くし横暴な父の言いなりになるしかないと教えられていたセリー(ファンテイジア・バリーノ)は、父親に疎まれるなか、ある晩 出産した。セリーは私の子としてそばに置こうとしたが、生まれ落ちると直ぐに父に俺の子として取り上げられ何処かに連れ去られてしまった。セリーの出産は2回目で前の子供も同じように父に取り上げられた。そして赤子の父親は2度とも父だった。商店を営む父のもとに見知らぬ男ミスター(コールマン・ドミンゴ)と名乗る男が訪ねてきた。セリーの妹ネティを嫁に迎えたいと。父はネティ(ハリー・ベイリー)は頭が良いので学校の先生にするつもりだから姉のセリーをくれてやるとの決め結婚した。ミスターには亡くなった前妻との間に三人の子がいて家の中は散らかり放題で、ミスターの家の中でも奴隷同然の生活で家族の世話をし夜はミスターの性欲のハケになっていた。そこに最愛の妹ネティが父から逃げてきてミスターの家に寝泊まりすることになったが、ミスターはネティに手を出そうとしネティから強く拒否されたことで追い出され最愛の妹ネティとも生き別れてしまう。数年が経ちミスターの息子ハーポ(コーリー・ホーキンズ)が自立する強い女性ソフィア(ダニエル・ブルックス)を伴って帰ってきて、ミスターの反対を押し切り沼地に家を建てて住み始めた。セリーはソフィアと仲良くしソフィアはこの家で優しいのはセリーだけだと言い慕っていた。しかしミスターと反りがが合わず出ていってしまった。ハーポは残された住宅を改装して酒場にすることにしスクイーク(ガブリエラ・ウィルソン “H.E.R.”)と付き合っていた。酒場の杮落としに歌手になる夢を叶えたシュグ・エイブリー(タラジ・P・ヘンソン)に歌ってもらうと言う。そして人気歌手となったシュグがやってきてハーポの店は大盛況となり、セリーはシュグの誘いで初めてドレスを着ておしゃれをした。大事にしてくれる男と出会ったソフィアが帰ってきてセリーはソフィアと共に街に出かけて行った。街で楽しむセリー達に白人市長の婦人がソフィアに家の家政婦になりなさいと命令し逆らったことからソフィアは逮捕され監獄に入れられた。セリーは数少ない面会の日を作ってもらい毎週のようにソフィアに面会に行きソフィアは釈放されたが市長夫人の召使になることが条件だった。数年後、結婚相手を連れて戻ってきたシュグはミスターが隠していた妹ネティからの手紙を見つけセリーは妹ネティの無事を知り返事を書いたがミスターの知ることとなり暴力を振るわれたことでミスターの元を去ることを決意しシュグに誘われるままにシュグの屋敷に住まうことになった。セリーが去ったミスターの農場で害虫が発生し大きな損害を出した。セリーの元に遺産管理をする役人が現れ父が亡くなり、父の持つ商店が実はセリーとネティの物だったことが判明し、店を持ったセリーはそこで裁縫の店を始めセリーのパンツとして売り出し繁盛した。農場で損害を出したミスターはハーポの酒場に入り浸るようになりセリーに優しくするべきだったと思い始めていた。セリーの祝いの席にはミスターも招待されミスターは特別なゲストを迎えていた。

# by a2k_turedure | 2024-02-10 22:48 | 徒然なるままにキネマ’24 | Trackback | Comments(0)

PERFECT DAYS

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PERFECT DAYS
ヴィム・ヴェンダース 脚本・監督作品/脚本 高崎卓馬
役所広司/柄本時生/中野有紗/アオイヤマダ/麻生祐未/石川さゆり/田中泯/安藤玉恵/三浦友和
’23/日=独/2h4分
山形フォーラム
令和6年2月3日

 東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山は、静かに淡々と日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働く。その毎日は繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らしたー。『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、数々の傑作を世に送り出し続けてきた名匠ヴィム・ヴェンダース。彼が長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描く。
■第76回カンヌ国際映画祭 男優賞受賞 ■第96回アカデミー賞国際長編映画賞 ノミネート

 東京の公園にあるトイレはそれぞれに意匠に富んでいる。
 東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。
 そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした。東京渋谷の公衆トイレの清掃員、平山は押上の古いアパートで一人暮らしている。その日々はきわめて規則正しく、同じことの繰り返しのなかに身を置いているように見えた。ルーティンは孤独を遠ざけるものかもしれない。けれど男のそれはどこか違ってみえた。夜が明ける前に近所の老女が掃除する竹ぼうきの音が響く。それが聞こえると男はすっと目をあける。少しのあいだ天井をみつめる。おもむろに起きあがると薄い布団を畳み、歯を磨き、髭を整え、清掃のユニフォームに身をつつむ。車のキーと小銭とガラケーをいつものようにポケットにしまい部屋をでる。ドアをあけて空をみる。スカイツリーをみているのか。光を見ているのかはわからない。缶コーヒーを買うと手作りの掃除道具をぎっしり積んだ青い軽にのって仕事へむかう。いつもの角でカセットテープを押し込む。カーステレオから流れてくるのはThe Animals のThe House of Rising Sun。いくつもの風変わりなトイレを掃除してまわる。いつもの公園の同じベンチでコンビニで買ったサンドイッチを食べ、木漏れ日の写真をフィルムカメラで撮る。その日はひょっとすると声をひとつも出していないかもしれない。掃除を終えると夕方にはあのアパートに戻る。自転車に乗り換えて銭湯へゆき、いつもの地下の居酒屋でいつものメニューを頼み、そして寝落ちするまで本を読む。そしてまた竹ぼうきの音で目をさます。男の人生は木のようだった。いつも同じ場所にいて動かない。同僚のタカシのいい加減さをどうして憎めないのか。同僚のタカシは何かに付け物事を十段階の幾つと表現する。いつものホームレスの男が気になる。清掃のあいまに見つける木漏れ日が好きだ。フィルムを現像してくれるこの店はいつまであるだろうか。銭湯で出会う老人が愛おしい。古本屋の女性の的確な書評を聞くのも悪くない。日曜は作業着をコインランドリーで洗濯をすませ、向かいの居酒屋に寄る。居酒屋のママの呟きが気になる。今日はあいにくの雨だ。それでも予定は変えない。そんな彼の日々に思いがけない出来事が起きる。
 そしてそれは彼の今を小さく揺らした。
 平山のアパートに少女が訪ね、おじさんと言った。少女は平山の妹の娘だった。母親と喧嘩して家出して「家出した時は伯父さんのところに行くと決めていた」と言う。平山は少女を二階の和室に泊め自分は一階の台所で毛布にくるまって眠る。少女を起こさないようにして集めた新芽の鉢植えに霧吹きで水を掛けようとすると目覚めた少女は平山の仕事に一緒についてゆくと言う。
 平山がいつも昼食を取る公園のベンチの隣のベンチにOLが座り昼食を取るようになる。
 同僚のタカシと仕事をしているとタカシの元に若い女性が訪ねてくる。タカシは早めに仕事を切り上げて一緒に女性の店に向かうと言うがタカシのバイクが動かなくなって、仕方なく平山の仕事用の軽自動車を貸してくれと言い、平山は仕方なくタカシに運転させ自分は清掃用具の間の窮屈な空間に収まった。女性は平山のカセットテープのコレクションに興味を持った。女性は急に気が変わってタカシとは一緒に行かないと言って車を降りてしまった。タカシはお金がないと女にもモテないと平山のカセットテープのコレクションに目を付け売り払って現金を得ようとするが、結局タカシは女性にフラれその反動で仕事を辞めてしまった。平山の担当地区は平山一人では回りきれず、上司に現状を訴えると次の日に仕事の出来そうな女性がシフトに入った。
 平山は洗面台の隙間に三並べのマス目の紙を見つけ最初ゴミとして捨てようとしたが気になって三並に乗ってゲームを進めることにした。
 銭湯帰りの地下の居酒屋が大変混んでいた。
 日曜日の居酒屋がまだ空いておらずコインランドリーで時間を潰す。ママが男性と現れママが店の中で男性と抱きついていた。平山はコンビニで缶チューハイとタバコを買って堤防のベンチで飲み始めるとさっきの男性が現れた。男性はママの元夫だと良い、末期癌で別れたママに会いたくなったと言う。
 平山の日常はいつものように進んでいる。

# by a2k_turedure | 2024-02-04 19:39 | 徒然なるままにキネマ’24 | Trackback | Comments(0)

枯れ葉

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枯れ葉
アキ・カウリスマキ 脚本・監督作品
アルマ・ポウスティ/ユッシ・ヴァタネン/ヤンネ・フーティアイネン/ヌップ・コイヴ
’23/独=フィンランド/2h21分
山形フォーラム
令和6年2月3日

 前作『希望のかなた』で引退宣言をしたカウリスマキがカムバック。労働者3部作(『パラダイスの夕暮れ』(86)、『真夜中の虹』(88)、『マッチ工場の少女』(90))に連なるといわれる本作は、可笑しみと切実さに満ちた最高のラブストーリー。戦争や暴力がはびこる世の中で、たったひとつの愛を信じつづける恋人たちの姿を通して、いまを生きる希望を与えてくれる。

■第76回カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞
■2023年国際批評家連盟賞 年間グランプリ

 フィンランドのヘルシンキ、アンサはスーパの店員として売り場の品出しを担当している。ホラッパは仕事仲間とカラオケバーに行き、仕事仲間は自慢の歌声を披露し、同じように飲みに来ていたアンサと同僚の女性に話しかける。アンサとホラッパは特に言葉は交わさないが気になっていた。アンサはスーパーの賞味期限切れの商品を処分しているが、脇でそれをくれと男が手を出し一つくれてやる。仕事帰りアンサは警備員と店長に止められる。商品を盗んだだろうと。店員らは賞味期限切れの商品を少しづつ持ち帰っていた。店長から首を言い渡され、お金の無くなったアンサはインターネットカフェで仕事を探し、店で買い物をしようと思うがお金がなくて迷っていると、カラオケバーで出会った男と一緒になってホラー映画を一緒に見る。ホラッパは金属工場で働いているが仕事場の隙間に酒を隠している。酒に溺れながらもどうにか恒常で働いているが怪我をしてクビになってしまう。ホラッパは酒に酔ってバス亭のベンチで寝ているところで通りがかりの男たちに懐を探られる。互いに連絡先を知らない二人がまた出会うのは難しい。アンサは偶然にホラッパの連絡先を知り連絡してまた会う約束をするがホラッパは現れなかった。急いていたホラッパがトラムに轢かれ意識不明で病院に入院していた。アンサは意識を戻さないホラッパのベッドの脇で何日も話しかける。

# by a2k_turedure | 2024-02-04 19:37 | 徒然なるままにキネマ’24 | Trackback | Comments(0)
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このブログは自分の気になったこと等を、徒然なるままにアップしていきますので、お暇な方は付き合ってやってください。


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