アメリ デジタルリマスター
ジャン=ピエール・ジュネ監督作品/脚本 ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ロ-ラン
オドレイ・トトゥ/マチュー・カソヴィッツ/ヨランド・モロー/ジャメル・ドゥブーズ/イザベル・ナンティ/ドミニク・ピノン
’01/仏/2h1分
山形フォーラム
令和6年1月8日
観る人みんなを幸せにする不朽の名作が22年の時を経て、デジタルリマスターでスクリーンに蘇る!幼い頃からひとりぼっちで空想の世界で過ごしてきたアメリは、モンマルトルのアパルトマンで一人暮らしをしながらカフェで働いている。バスルームで発見した宝物を持ち主に返す冒険をきっかけに、誰かを少しだけ幸せにするお節介をコッソリと始めた。そんなある日、アメリは捨てられた証明写真を収集する不思議な青年ニノと出会い、初めての感情に戸惑い始める…。フランス本国、日本、そして全世界でロングランを記録し、2002年アカデミー賞外国語映画賞、美術賞など5部門にノミネートされるなど賞レースを席巻。あの時の喜びと今だから見えてくる小さな幸せをお見逃しなく!
孤独で夢見がちな少女アメリはパリのカフェで働いている。アメリは元軍医で診療所の医師である父と教師の母親のもとに生まれた。いつも父親に抱きしめられることを望んでいたアメリに父親は毎年検診をしていたが、父に触れられることに興奮するアメリの心臓はいつも激しく脈打っていた。それを父親は生まれつき心臓に欠陥があると診察しアメリを学校に通わせず、勉強は教師である母親が教えていた。誰にも関わらずに育ったアメリの楽しみは空想だった。
幼い頃からひとりぼっちで空想の世界で過ごしてきたアメリは、モンマルトルのアパルトマンで一人暮らしをしながらカフェで働いている。ある日、駅の証明写真機の不要になった写真を集めている青年に会い一目惚れをした。窓から見えるガラスの骨の男性はいつも絵画の模写をしている。ふとしたことでバスルームの壁の間から見つけたブリキの箱に入った幼い子供の宝物を見つけ持ち主に返す冒険を始めた。入っていた物から40年前に住んでいた少年の持ち物と推測し管理人の女性を訪ねるが女性は娘の頃の話をするばかり。40年前のことは一階の八百屋に聞くと良いと言われるが二代目の店主は要領の良く無い店番を怒ってばかりでやっと聞けたのは離れて暮らす母親に聞けと。母親と合い住んでいた少年の名前を知ると、同じ名前の人を探し歩き本人を見つけ、公衆電話に呼び出し人知れず返すことに成功する。この出来事をきっかけに、誰かを少しだけ幸せにするお節介をコッソリと始めた。
八百屋の店主のドアの鍵が差しっぱなしになっているのを見つけ店主に渡そうとするが店主はいつものように店番を叱ってばかり。アメリは合鍵屋に飛び込み合鍵を作る。知り合いである窓から見えるガラスの骨の男性を訪ね絵の内容を訊く。八百屋の兄弟のカギを使って、目覚まし時計の時間を狂わせたり、歯磨き粉と靴クリームを入れ替えたり。アパートの管理人さんの恋人の手紙を偽造したり、いつもカフェで録音機を片手に録音をしている常連客とタバココーナーの売り子をくっつけたり、父親の人形を世界各地の観光地に持って行って人形が勝手に海外旅行に行った様な絵葉書を送る。ガラスの骨の男性に特に編集したビデオを送り。ガラスの骨の男性もまたアメリのことを気にかけていた。うまく行くと思われたタバココーナーの売り子と録音機を片手に録音をしている常連客との間は常連客の粘着質な行動で破綻する。
アメリは青年の写真スクラップ帳を手に入れる。スクラップ帳には一人の男性が色々な場所の証明写真機を使っていて、その男性に青年も興味を持っていることに気が付く。証明写真機に貼ってあった落とし物を探す張り紙から青年の連絡先を知りまわりくどいメッセージを残して行く。ある時、色々なところで証明写真を撮っている男性の理由を見つけると青年がその答えが分かるように誘導する。そしてアメリは自身が勤めているカフェに青年を来させ同僚の手を借りてメッセージを残す。